先入観を考える

お疲れ様です。行政書士の亀井宏紀です。

さて、いつもは行政書士の仕事のことを書いてますが、たまには違う、日常あったことを触れてみたいと思います。
全く、行政書士のことや法律とは関係ありませんが、自分自身、考えないといけないなーと思ったことがあったので。

先日、福岡の天神に所用があり、地上から、天神地下街に降りようとしてました。
すると、前の方に、前側に赤ちゃんを背負ったお母さんが、もう一人、小さい女の子の手をつないで、一緒に地下街の階段を降りようとしていました。

地下街への階段の途中で、小さい女の子の方が、お母さんに向かってしきりに「抱っこして」と言ってました。
小さい女の子ではありましたが、十分歩くのに問題ないような年齢でしたし、お母さんは、前のほうに赤ちゃんを抱いてましたので、抱っこはできません。

そのような状況でも、小さい女の子は、しきりにお母さんに「抱っこして」と言ってました。
お母さんは、「頑張って歩きなさい」と言ってたので、まあ、普通に、小さい女の子が、わがままを言っているんだなと思い、私は女の子たちを横目で見ながら、そのまま、地下街の階段を降りていきました。

地下街での所用はすぐ終わったので、5分後ぐらいに、さきほど地下街に降りてきたところと同じ階段を、今度は地上に上がるため、階段のところに行きました。

そしたら、先ほどいた、お母さんと小さい女の子がまだ、階段の途中で、止まったままの状態でいました。

お母さんが、しきりに、小さい女の子に向かって「頑張って、階段を降りなさい」と言っていたので、私は、ずっと小さい女の子が、わがままを言い続けていたんだな、と最初は思いました。

しかし、先ほど階段を降りる時には気がつかなかったんですが、今度は階段を下から上に上がる時に、小さい女の子の顔が見えました。ずっと見ていたわけではありませんが、なぜ、小さい女の子が「抱っこして」と言っているのかがわかりました。

それは、小さい女の子は、目に障害があるようで、よく前を見ることができない状態だったからでした。

だから、階段を降りるのが、怖いから、お母さんに「抱っこして」と言っていたんだとわかりました。

お母さんたちと、階段ですれちがったあと、少しだけ、そのまま見ていたんですが、そのあと、お母さんが小さい女の子と手をつないだまま、階段の一番下まで無事おりることができました。

そして、お母さんは、小さい女の子に対して「よく頑張ったねー、ちゃんと降りれるじゃないの、これからも練習がんばらないとねー」と言っているのが聞こえました。

その時、私は、小さい女の子に対して、わがままな女の子だと最初に思ったことが、申し訳ないと思いました。
それと、小さい女の子が、「抱っこして」と言っていることだけを見て、わがままな子だなと、思ってしまったことが、これも先入観だな、決めつけはよくない、と思いました。

どんな仕事をする場合でも、いつもは、「先入観は持たない」と手帳にまで書いて意識しているつもりでしたが、日常起こっていることに対して、先入観を持ってしまったことが、おおいに反省点です。

最後に、お母さんが、小さい女の子に対して「よく頑張ったねー」と言っているときに、女の子の顔が少し見えたのですが、満面の笑みで、お母さんの顔を見ていました。

階段を降りるのが、本当に怖かったんだろうけど、自分で頑張った女の子が、そこにいました。

 

 

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