エスタとは?

お疲れ様です。
行政書士の亀井です。
お客様からのお問い合わせでよくあるのが、
『普通のビザについても、聞いていいですか?』というのがあります。

外国人の在留資格の方の「ビザ」でなくて、本来の意味の「査証」のことですね。
もちろん対応しています、と返答した後に、よくあるのが
『エスタについてなんだけど……』
というものです。
アメリカに旅行に行かれる方は、よくご存じだと思うのですが、アメリカに行ったことがない方が、アメリカに行こうとする時に、まず最初に、よくわからないなーと思うのが、このエスタという制度です。
一般の方であれば、海外旅行に行く時に必要なものは、

・旅券(パスポート)と、
・ビザ(査証)
ということは、お分かりだと思います。
そして、査証については、日本という国はすごい国で、なんと、世界の190以上の国・地域で査証が免除、もしくは現地に到着して査証が取れるようになっています。いわゆる「ビザなし渡航」というやつです。ほんと、すごいです。

アメリカも、査証免除国ですので、日本人がアメリカに観光などに行く場合、査証(ビザ)は、必要ありません。
しかし、ここで、ESTA(エスタ)というものが登場します。

たしかに、アメリカに行くのに、査証はいらないいですが、このESTAがないと、飛行機に乗のれなかったり、アメリカに上陸できない可能性が発生します。ほぼ確実に。

このESTAとは、正式名称は、アメリカの電子渡航認証システム(Electronic System for Travel Authorization)のことで、ビザ免除の国からアメリカへ入国する者に対し、米国出入国カードをアメリカへの渡航前に、インターネットのウェブサイトで電子申請することを義務付けるもののことを言います。
わかりやすく言えば、ビザ免除国の国民が、アメリカに渡航をする前に、アメリカに入国するに値する者かどうかを、アメリカ側で審査される仕組みと言えます。
ビザ(査証)との違いは、査証は、アメリカ国務省(日本では外務省に相当)の管轄ですが、ESTAは、アメリカ国土安全保障省の管轄です。テロから国を守る役所が対応しています。
このESTAの特徴としては、一度申請し、認証を受ければ2年間は有効となり、パスポートの有効期限内であれば、アメリカにビザなし渡航ができる点にあります。

アメリカに渡航する場合は、渡航の3日前までに申請を行うよう、アメリカ政府は呼びかけていますが、一度認証を受ければ、2年間は有効ですから、アメリカに渡航予定のある人は、事前に早めの申請、認証を受けたほうがいいと思います。
申請はオンライン上で行われ、登録する内容は
姓名、性別、出生した市区町村、パスポート番号
両親の姓名、連絡先の住所、電話番号、メールアドレス、勤務先情報、
渡航情報(宿泊するホテルの住所、電話番号)
緊急連絡先(日本の両親等)
などとなります。
そして、ESTAが本来確認したい事項である
適格性についての質問にも答えます。
主な内容は、テロなどの犯罪歴や、伝染病について、
そして、特定の国の渡航歴を確認されます。
2011年3月1以降、イラク、シリア、イラン、スーダン、リビア、ソマリア、イエメンに渡航または、滞在したことがあるかを、確認されます。
申請に係る手数料は、14ドルです。
クレジットカードなどで、その場で決済できます。
申請後、ESTAが認証されるのは、3日以内とされていますが、一般的には、数時間以内に
認証をされることが多いようです。
アメリカは、たしかにビザなしで渡航できる国ですが、このESTAの認証を受けていないと、
確実に入国できないといえますので、しっかりと対応しておきましょう。
 

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