クルーズ船での上陸

お疲れ様です。行政書士の亀井宏紀です。

さて、私は福岡県に在住していますが、福岡はアジアの窓口でもあります。そして福岡の博多港には、多くのクルーズ船もやってきます。そしてなんと、クルーズ船の寄港地として、博多港への寄港が全国1番なんです。

2017年一年間の国土交通省の速報値では、外国船社が運航するクルーズ船の寄港は、博多港が年間寄港数 309回で1位、2位が長崎港の262回、3位が那覇港の217 回となっています。
横浜港とかが多いのかなと思ってましたが、上位は全部九州の港なんです。

クルーズ船なんで、たくさんの外国人が乗って、日本にやってきます。そこで、まあ今回は番外編みたいな感じですが、
クルーズ船できた方々のために新しくできた制度を紹介したいと思います。

入管法の平成26年改正で、「船舶観光上陸の許可」という制度ができました。この制度により、クルーズ船に乗っている外国人の乗客は、より円滑な手続きにより、日本に上陸することができるようになりました。

どのような制度かというと、まず、すべてのクルーズ船が対象ではなく、指定旅客船(乗客の本人確認の措置が適格に行われているなどの事情を勘案して法務大臣が指定した旅客船)に乗っている外国人が対象となります。

その外国人が、指定旅客船が日本にある間、観光のためにその指定旅客船が寄港する日本の出入国港において、下船する都度、その出入国港からその指定旅客船が出航するまでの間に帰船することを条件として、出国するまでの30日間を超えない範囲で、日本に上陸することができるというものです。
制度の説明だけ聞いていると、よくわからないと思いますので、何が外国人にとってメリットかというと、手続きがかなり簡略化されていることです。

まず、日本に上陸するのに、査証は不要です。そして上陸の申請は、船の船長などがまとめて行い、外国人が指紋の提供だけで、船舶観光上陸の許可証がでます。
この許可証のある外国人は、船が港に泊まっている間は、日本に上陸して、観光、買い物ができるというわけです。
クルーズ船なので、日本の各地の港をまわる場合もあるかと思いますので、その都度、上陸して、観光ができるというものです。
船が出航するまでの短い時間ではありますが、日本を知ってもらうには、いい制度だと思います。

ちなみに、今、私は福岡県の太宰府市に住んでいますが、すぐ近くに、福岡県でも一、二を争う観光名所「太宰府天満宮」があります。ここは、平日、週末問わず、昼間は、外国人観光客であふれかえっています。
博多港からも、バスなら高速を使えば30分程度で来れるので、クルーズ船の方も多くきていると思います。
昼間に、太宰府天満宮の参道を歩いていると、日本語が聞こえてきません。以前、太宰府天満宮の名物の、梅ケ谷餅を買おうと、お店をのぞいたら、僕に向かって、「イーガ、リャンガ?」(中国語で、1個、2個という意味)と言われてしまいました。

中国人にみえるのかなと思ってしまいました。

 

 

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ