平成29年における外国人入国者について(確定値)
お疲れ様です。行政書士の亀井宏紀です。
さて、少し前ですが、法務省入国管理局より、
「平成29年における外国人入国者数及び日本人出国者数等について(確定値)」
が公表されていました。
ニュース番組によっては、
「日本への外国人の来日数が増えました!」
というようなことを報道していましたので、聞いたことがあるかもしれません。
日本人出国者数も公表されてましたが、そちらは置いといて、外国人入国者数について見てみたいと思います。
まずは、データを確認すると
平成29年における外国人入国者数(再入国者数を含む。)は
2,742万8,782人で,前年に比べ420万9,870人(18.1%)増加
再入国者を除いた新規入国者数は
2,509万2,020人で,前年に比べ399万9,045人(19.0%)増加となり,いずれも過去最高となりました。
国籍・地域別の新規入国者数は,
韓国(694万6,352人,対前年比41.3%増)が最も多く
次いで中国(483万9,034人,同11.3%増)
台湾(422万7,865人,同8.3%増)の順となっています。
また,上位10か国・地域には
ASEAN諸国のタイ(96万9,321人,同9.5%増)
マレーシア(42万101人,同10.9%増)
フィリピン(39万5,808人,同21.9%増)及び
シンガポール(39万5,494人,同11.6%増)が入っています。
ちなみに、5年前の平成24年度の外国人入国者数がどれぐらいかだったかというと、約900万人です。
このころ日本政府は、
「外国人入国者 1000万人を目指そう!」と、大きくキャンペーンをしていました。
すぐに目標が達成されると、今後は、2000万人を目標に!と、おそらく政府も達成しないだろうと思って掲げていたのが、すんなり達成してしまい、今後は
「2020年に、4000万人!」とスローガンを掲げています。
まあ、目標はさておき、この5年で実際に3倍、2700万人の外国人が日本に来ているんですから、とんでもない状況です。
まあ、多くは観光客の増加ではありますが、一度日本にきた外国人が、日本を気に入り、また日本にきたい、今度は長くいたい、日本で働きたいと思うことも自然な流れです。
日本政府も、様々なタイプの外国人に対応できるよう、在留資格の新設や、様々な就労の施策を打ち出してはいます。
東京オリンピックが開催されるのが、2020年です。
今までの過去の経験からの通説的な考えでは、オリンピックが始めるまでは、開催国は好景気に覆われ、覆われ終了すると、景気も下降ぎみになるといわれていますが、こと外国人については、この日本への入国の流れは、減ることはないと思っています。
もっと多くの外国人に対応できるだけのなんらかの施策を、行政、民間を通じて、おこなわないといけないなーと感じます。
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