N1、N2?
お疲れ様です。行政書士の亀井宏紀です。
さて、入管業務に携わってくると、ときおり、「N1」や「N2」などというキーワードが登場する場合があります。
当初は、なんのことだろうと思っていましたが、これは、主に外国人を対象とした日本語能力試験のレベルのことを意味しています。
一般の方にもわかりやすく言えば、英検の1級や2級みたいなのの、日本語バージョンです。
英語の能力がどれだけあるかを示す資格のひとつとして英検があるように、外国人の方が、どれぐらい日本語を理解しているかを確認するための資格です。
日本語能力試験は、国際交流基金と日本国際教育支援協会という所が主催していて、国際交流基金は、外務省関連の独立行政法人、日本国際教育支援協会も歴史のある公益財団法人です。
試験自体の歴史も30年以上あり、日本だけでなく、世界の多くの都市で行われている試験です。
日本語能力試験のレベルですが、N1が一番難しくて、N5が一番簡単になります。
日本語の試験なので、日本語を母国語とする私としては、N1といっても、そんなに難しくないんだろうと、特に中身については気にしていなかったのですが、入管業務でも、高度専門職でN1を持っていると、ポイントの加算になったりするメリットもあるので、実際に、どれくらいのレベルなんだろうと、好奇心から公表されている例題をやってみました。
すると、びっくりです。難しい!!私は日本語が母国語ですから、なんとなくニュアンスでわkるような感じがしますが、内容的には、簡易な現代分の試験を受けているような感じです。
N1のレベルも公表されてますので、参考までに紹介しますと、
『幅広い場面で使われる日本語を理解することができる
読むことについては、幅広い話題について書かかれた新聞の論説、評論など、論理的にやや複雑な文章や抽象度の高文章などを読よんで、文章の構成や内容を理解することができる
聞くことについては、幅広い場面において自然なスピードの、まとまりのある会話やニュース、講義を聞いて、話しの流や内容、登場人物の関係や内容の論理構成などを詳細に理解したり、要旨を把握したりすることができる。』
となっていて、すなわち、日本語を母国語とする日本人と同等の日本語力があるレベルといえます。
一番下のN5では
『基本的な日本語をある程度理解りすることができる』レベルで、留学にきたばかりの片言の日本語をはなせるぐらいのレベルでしょうか。
日本に留学にきた学生の多くは、卒業後も日本の会社で働くことを希望しています。
そして、多くの留学生を採用したい会社は、留学生に日本語レベルとして、N1レベルを求めています。
日本人である私から考えても、日本語って、本当に難しい言語と思います。
ひらがな、カタカナ、漢字と文字だけでもとんでもない数がありますし。
日本人が受けても難し試験を外国人の方たちは勉強して受けられているんですから、本当に恐れ入ります。
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