「商品名」と「値段」だけ!?
私たち、行政書士がお客様からお仕事を依頼される時、もちろんその仕事をさせて頂くために料金(報酬)を頂きます。
その際に、その仕事にかかる料金の「お見積り書」を提示させて頂きます。事務所に来られたお客様に見積書のことをお話しする場合は、仕事の中身はこのようなことを行い、これだけの時間がかるので、これだけの料金を頂きますと、説明するようにはしています。
最も、今の私の事務所のホームページでは、業務についての報酬総額だけを提示しています。
ホームページで詳細な項目を設けて、報酬の説明をされている行政書士も多くいますので、私もそのような報酬の提示方法に変えていこうと思っていました。
ところが先日、私の事務所のホームページを初めて見た、お知り合いの一般の方から、
「シンプルで見やすいホームページですね。ごちゃごちゃいろいろ書いてあるホームページもあるけど、結局、頼むかどうか決める時って、商品名と、値段しかみないんですよね」と、言われました。
えっ、そうなの!、と思ってしまいました。
行政書士としては、例えば、遺言書の作成を行う場合なら、
・誰が相続人になるのか (相続人の調査)
・相続財産はどれだけあるのか (相続財産の調査)
・遺言書は、どのような形式にするのか (公正証書遺言、自筆証書遺言)
・公正証書遺言になった場合の、証人はどうするのか
と、いうような作業が項目としてあることが、身にしみこんでいるので、このことを詳細項目としてあげて、詳しく、お客様に報酬のことを説明しようと考えてしまいますが、遺言書の作成の手順なんか、よくわからない一般の方から見れば、「遺言書の作成」という商品名を見て、「値段」が妥当と判断できる範囲なら、そこで決めてしまうということなんですね。
もちろん、商品の説明が全くなかったら、そもそも中身がわかりませんが、説明しすぎるのも、うざくなるという事と、値段についても、安すぎたら、ちゃんとやってくれるか不安だろうし、高すぎれば、そもそもお願いできないということになるんですよね。
私は、以前、スーパーのお店でお肉屋さんをやっておりましたが、その時は、一般のお客様にも身近な商品を扱ってましたので、値段のころ合いもわかっていたと思いますが、、
今の仕事である、行政書士は、一般のお客様に対して、値付けの難しいサービスを提供しているんだなと実感しております。
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